ダイアログ・イン・ザ・ダークは、まっくらやみのソーシャルエンターテイメントです。参加者は完全に光を遮断した空間の中へ８名程のグループで入り、アテンド（視覚障害者）の案内で様々なシーンを体験します。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。

1975年東京生まれ。「SHINJUKU SOUTHERN BEAT PROJECT 2005」でグッドデザイン賞受賞。2009年（株）KABWA設立。東京都現代美術館「MOTアニュアル10」に参加する等、国内外での展覧会に多数参加。作品集「森へ」（ピエ・ブックス）を出版。

アラスカの森を探索した時、音の無い静かな森を歩いていると、視覚よりも聴覚や嗅覚が研ぎすまされる経験をしました。その時感じた感覚をヒントに今回のデザインを考えました。グレーの濃さの異なるインクを2度刷ることで、暗がりの中で絵柄がだんだんと浮かび上がるイメージを表現しました。